サンドロット/僕らがいた夏 デヴィット・ミッキー・エヴァンス 1993(LD)

<メモ>
彼ら野球少年にとって7月4日の独立記念日に上がる花火は年に一度の大きなイベントを告げるだけでなく、夢そのものだ。恐らくスタジアムそばに住んでいない(観戦シーンが全くない)にも関わらず、花火はかなり大きく撮られている。つまり嘘なのであるが、彼らにとってはかぎりなく本物なのだ。

また猛犬を囲むフェンスは大人と子供の境界線であると共に、情報のフィルターでもある。ちなみに主人公はベーブ・ルースを知らない、つまり父親の不在を示している。つまり重要な情報が彼にだけ与えられていないのだが、あのフェンスは歪曲した情報をみんなに与える機能を持っていた。しかし彼らはあの壁を破壊、存在を否定するのではなく、持ち上げるのだ!そして本物の犬や主人の姿を知り、成長していく。